アート・音楽・テクノロジーをコンセプトとするライフスタイルホテル「アロフト東京銀座」。マリオット・インターナショナルが展開する「アロフト」ブランドの日本初上陸となるホテルである。館内は新進気鋭のアーティストによるアートや音楽によって満たされている。
ライティング創は、非日常のパブリック空間を演出する照明や、ホテルステイにおける快適で心地良い光を生み出す照明器具の特注制作を手掛けた。
施主 | |
---|---|
建築設計 | |
インテリアデザイン | |
施工 | |
照明デザイン |
今ではあまり見られない舞台用の照明器具、パーライトの光源を最新のLEDにカスタム製作した。ホテルの品質を損なわないよう、LEDの光はグレアレスで美しい配光になっている。また、DALI調光制御に対応させ、時間や用途によってふさわしい明るさを演出する。さながら外観はクラシックカー、内部は電気自動車のようなハイブリットな構造になっている。
2階オールデイダイニング「The WAREHOUSE」。意匠として天井面に張り巡らされたバトンに取り付けるためのスポットライトを製作した。配線ダクト仕様の既成品を流用し、バトンから灯具のみが見えてくるように形状や電源位置を調整。バトンと色彩を統一させることで、ミニマルな存在感を確立している。
客室フロアの廊下におけるブラケットライト、フットライトの特注制作。製品ラインナップにはないタイプの照明も、板金加工などを用いて対応している。ネジがビスが見えない美しいディテールを実現している。上下配光のブラケットは、下部は真下に光を集めることでグレアを防ぎ、上部は柔らかく拡散する光によって明るさを確保。3Dプリンターなどのサンプルを用いて光を検証し、空間にふさわしい光を設計者とともに具現化していった事例だ。
ジムエリアに設けられた八角型のシーリングライト。国内の生産工場と協働し、板金を加工することで空間のコンセプトに添う意匠をつくり出している。加えて、経験を重ねた技術
者が照明器具の設計を担当。イメージした光・照明器具の在り方を具現化していく。